2013年4月14日日曜日

将来の夢は退魔師です


今年はとっとと桜も散ってしまい、暖かくなってきた今日このごろ。
なのでそろそろ寒過ぎて死ぬこともないだろう、と思い
先週土曜、滝に打たれるために高尾山へ行ってきました。
その思い出を日記にしたため、下溜め、シタタメ~です。シュポポポ。

覚えている方も多いでしょうが、
爆弾低気圧だか外出禁止だか知らんけどそんな天候だったので、
また別の死ぬ可能性が出てきていたのですが
同行者に聞くと「ぜひ行きたいです」とのこと。
島本和彦が言うところの
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男が苦しいときに使う言葉は三つある
「それでも」という言葉と
「それならば」という言葉!!
ふろくとしてもう一つ
「だがしかし」という言葉もある!!
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ですね。バカは死ななきゃ治らないようです。

今回受ける修行は下の高尾山水行道場というもの。
http://www.takaosan.or.jp/suigyo/
なんで3,000円払って水を浴びなきゃいけないのか、とか思いましたが、
3,000円でここ最近の鬱屈をすべて解消できるかも、と考えれば安いもの。
まぁ滝に打たれただけで何か変わるかも、とかいう
心性をこそどうにかするべきだとは思いますが……。

修行は12時に開始なので、当日は11時に高尾山近くの駅に集合。
同行者のそいふぁ君は以前プリキュアショーを観に行くときに
西武遊園地開催なのにとしまえんに行って2時間ほど遅れるなど
わりと遅刻が多いイメージだったのですが(特に気にしないのですけど)、
今回は互いに1045くらい着になりそう、と行きの電車内でメールで確認。
で、視線をあげたら目の前に彼がいて、気の合いっぷりに笑いました。

到着時はまだ雨はポツポツ、レベル。
ふたりで最後になるかもしれない、ということで
駅前のコンビニでお酒を嗜みました。


▲ぐるたみん、に似た地名にひとしきり笑う。

そして駅からバスに乗って蛇滝口というバス停を目指します。
ただバスから見える山道の田舎っぷりに、
大都会であるところの学園都市・大泉学園出身のそいふぁ君は小はしゃぎ。


▲ステキな山道の例。

「『ヨスガノソラ』とかそういう田舎が舞台のアニメをすっげー思い出しますね」
などつらつらとその辺のアニメの背景がどうのこうのなど喋るので
『星空に架かる橋』1話がいかにしょうもな素晴らしいかなどでカウンターしつつ、
もちろんふたりともオタクなので、
トレインヒーローやサムライガールズを始めとする
今期のアニメの話やGJ部マジでよかったとかでブヒブヒします。
「今日も寺に修行に行ったら、そこの娘さんと恋に落ちて巫女プレイ」とか
もちろんそういう話ばかりです。

……するとなぜかバスは終点の小仏とかいうところに。



あれ、蛇滝口は?
そんな疑問を降り際に添乗員さんに聞くと
「とっくに過ぎてるよー」とのこと。アニメの話とかしている場合じゃなかった。
ただ歩けばギリギリ修行には間に合うかもしれない、ということで歩いて山を下ることに。

この頃から少しずつ雨脚も強くなりますが、
これも神の与えた修行云々とふたりで納得しながら歩いていると、
さっきまで乗っていたバスが、折り返してやってきた。
しかも添乗員はさっき話を聞いた人で、僕らが歩いているのを見て笑ってやがる。
てめぇ、すぐに折り返すなら教えろやボケ!
修行前に不要なストレスが溜まります。まぁそのバスに乗ったけどさ。
(ここが今回の滝行の一番おもしろポイントです。
 今でもヤツの笑い顔は忘れられんぞ、この山田弘道!←確かこんな名前)

ようやく蛇滝口に着き、体感傾斜45度くらいの山道をしばらく歩きます。
途中ですれ違った人に挨拶したり、杖に付いた鈴鳴らしながら歩いている人とすれ違った後に
「退魔師や退魔師がおる!」などと噂するのがここ高尾山でのたしなみ。
そして水行道場に着いたのは確か1215くらい。
山田のせいでムカつき過ぎてジコチューになっていたボクらは
罰当たりなことに「滝に打たれるところ写メ撮るわ」
「逆にこっちが坊主に説教してやるよ」とかイキっていましたが、水行用の事務所内はマジも大マジ。
「すぐに着替えてください」と言われて近くにある滝の元に行きます。当たり前か。


▲事務所内に貼ってあった注意ごと。まず最初の3つ、雑談しない、禁酒、悪友と交わらないからしてこの時点で守れていない


▲帰り際に撮影したのですが、修行したのはこんな場所です

白い作務衣みたいな服に着替えて(中は裸です、念のため。
だってタオルすら持ってきてないもん、替えの下着とか思い当たるはずがない)、
すでに坊主の話を来ている人たちに合流。
この日の参加者は15人ほどで、女性が2人に残りは男性。
大学生とか同い年くらいの人もいつつ、ベテランっぽいおじいさんもいました。
それぞれに何か思うところがあって修行に来たんだろうなぁ、と思います。
ちなみに修行中は基本的に無駄口を叩いてはいけません。
そのため、それぞれの素性を伺うのは叶いませんでした。残念。

まずは小さなお寺に行ってご本尊にお祈り。
蛇滝の、何かは忘れましたが何かが青龍だそうで、
今回は「南無青龍大権現」という言葉をしきりに唱えさせられます。
この時に女性のうちのひとり・たぶん年の頃は28くらいでやや茶髪気味のポニーテルが
ひじをちゃんと上げて真剣に真剣にお祈りに取り組んでいるのを見て、
「あぁこの人は病床の夫の回復を祈って、お百度参りみたいに滝に打たれに来たんだ」と勝手に想像し、
頑張ってほしいなぁ、うまくいってほしいなぁ、この1枚下は裸なんだよなぁ、
などと不真面目にお祈りしておきました。

その後、滝の元に移動してまずはお掃除。
マルチにティッシュでふきふき、なノリで頑張って掃除しようと思いましたが、
狭いところで15人もいるので、自分もそいふぁ君も、まぁほかの人も手持ち無沙汰気味……。
こういったクラスの味噌っかす的扱いも脱却するために僕たちは修行に来たんだ!

そしていよいよ水行が始まり。
これを通じて三毒(怒りと嫉妬と何か、と坊主が言っていた)を洗い流す、そうなのですが、
なんか参加者の中にいたヒッピー風のロン毛の男・年の頃30くらいが
「手の汲み方で印が使えるって書いていたんですけど……」
「火の印が……」とかいきなり厨二くせぇことを坊主に聞き始めて、
前期一番に『絶園のテンペスト』を挙げる自分とそいふぁ君は爆笑を堪えるのに必死。
何が印だよ 笑 ちなみにこないだついに『ハムレット』を100円で買ってしまいました。

気を取り直し、まずは神のいらっしゃる滝に行くので、塩と水で身体を清めます。
それぞれ右足、左足、右腕、左腕、頭の順番でかけます。
この間も「南無青龍大権現!」と幾度となく叫びます。青龍って。
その後、滝に打たれるために並びます。この頃には雨も普通に降っておりクソ寒かった。

いよいよ滝の目の前に入る前に下のように身体の5点(両膝、両肘そして、頭)を付けるのです。


▲滝の近くでは携帯を持って入れないので、後にアルタ裏で再現。

それで、ご察しの方もいると思いますが、
水を被るわけですから透けるものもあるということで
自分は先に出てきた推定28歳女性の後ろにポジショニング。
水色のものが見えたので裸じゃないのかチッ、って感じでしたが、
上のような体勢の透け気味未亡人(勝手に)を目の前で見せつけられ、
なんていうか……その、下品なんですが……フフ……勃(略
と煩悩120%でついに滝の前に到着です。ハラタマキヨタマ!

http://www.youtube.com/watch?v=TOVS0q5iNk0
ハラタマキヨタマ/大野まりな

で、いい加減寒いしここまで長ぇーし、しかも滝に入るのが1分までとか言われて、
えぇ、こっちは3時間くらい打たれて誰々が健康になってほしいとか
誰々が無事に子供が埋めますようにとか誰々がどうにかなりますようにとか
金が欲しいとか時間がほしいとか空気が欲しいとかリイニとリアニが上手くいきますようにとか
最近思っていることを祈りまくろうとやる気マンマンだったんですけどー、みたいな↑

などと不満マンマン丸な感じで滝に入ったら、うぎゃー痛ぇ!
自分は滝行って肩幅の3倍くらいある水を頭から被るイメージでしたが、
肩幅の1/3くらいのを首に当てるだけで痛過ぎて、1分とかつらたんでしたが、
せっかく3,000円払ったんだから、と頑張って耐えました。
もう何か冷静に考える場合じゃなく、最後の10秒くらいでようやく
「あぁもったいないから早く祈らなきゃ」みたいな。流れ星か。

もう未亡人とアドレス交換しよう、などと考えるのもやや薄れ、
這々の体で事務所に戻りました。ここまで1.5時間。楽しかったー!

この後は勝手に解散、ということでしたが
疲れた自分とそいふぁ君は事務所のコタツで少し暖まり。
事務所に残っていたのが先ほどの印のヒッピーと
事務所で待機していたその母親(印を学ぶニートかっけぇ!)で、
印の話をすぐにできなかったのが残念でした。ボクは心のなかで爆笑していましたけど。

その後はバスで山を降りながら、またフリージングなどのアニメの話でペチャクチャ。
そして駅について早速スーパーで酒を買って肉を食らい、


▲この上ないジャンクスタイル

「サイゼリヤで安ワインとジャンクなものを食べてぇ」となり、
新宿に行ってほかの人とも合流して6時間くらい飲みました。
滝に打たれたくらいでは自分達みたいなクソは
まったく何も変わらない、ということがわかったのが水行の成果でした。

でも3,000円だったら、本当に、1回は行く価値があったなぁと思います。
2回はないけど。今後はこういった修行や未体験のころにも積極的に挑戦したいですね、
断食とかロッククライミングとか。という話を翌日に友人に飲みながらしたところ
「断食した状態で滝を登れば全部満たせるね」と言われたので、今年の目標とします。
久々にマトモな日記書いたぞー!

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