2019年12月31日火曜日

話数単位で選ぶシャバい2019年TVアニメ10選

まず毎年スムーズに本企画の集計をされていた新米小僧さんが今回で引退なさるということで、最大限に感謝を。年末の振り返りの役にたって云々、また筆無精な自分としては云々とかよくある話もあるけど、それより1回サシで飲ませてもらったときに楽しかったのでまた飲みたいです。これまで本当にありがとうございました。

http://shinmai.seesaa.net/

ルール
2019年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
1作品につき上限1話。
思いつき順。順位は付けない。

自分は今年は以下のような感じでした。こちらでも聴きながら飛ばし読みしてください。

濁点とアンデッドと火とワルツとガンダムと劇伴と最終回で歌が流れるのは大体かっこいいMIX
http://bit.ly/37qxrTG

□「ACTORS -Songs Connection-」第12話「piacere」

https://www.nicovideo.jp/watch/so36079329

「セカイが変わっても、俺達は俺達でやっていくよね」みたいなスタンスが「天気の子」筆頭に2019年のトレンドだったと思うけど(決して最先端ではない)、これもすごかった。途中からセカイの謎的な話が少し入ってくるけど、主人公たちにはそんなことどうでもよく「俺らはボカロの歌を歌うんだしかない!」の一点突破で最終話へ。学校の暴動みたいなの絡めてのコンクールでのライブは、本物の奇跡の7分間だった。

□「W'z」第1話「EYE'S Y'S Shout 《アイズ・ワイズ・シャウト》」

https://www.nicovideo.jp/watch/so34624283

忘れもしない1月6日夜(たぶん)、事前に冗談半分(本当は9.9割)で言ってはいたけど、まさか狂おしいほど大好きだった「ハンドシェイカー」の続編を観られると誰が予想できたか。俺たちは嬉しいけどほかの視聴者はどう捉えるのか、事前に続編とは明かさなかった理由は……などの戸惑いはさておき、変わらないサイケな背景と面白そうな設定にドキドキワクワクで2019年アニメが幸先よくスタート。この日は「ゾンビランドサガ」聖地巡礼のために福岡で宿泊していたけど、翌朝合流した「ハンドシェイカー」キチガイの友人と抱き合って喜んだ。

□「エガオノダイカ」第7話「王宮のひまわり」

https://www.nicovideo.jp/watch/so34598246

(ギアスのルルスザ筆頭に)異なる立場のW主人公が交わるみたいなのは大好物なので、超期待していたこの作品もヒマワリ(2019年アニメ界最大のキーアイテム)を通じてついに……と、作品への期待をバカみたいに高めさせてくれたという点では年イチでしたね。

□「この音とまれ!」第25話「天泣」

https://www.youtube.com/watch?v=u5LDoMHlqHw

最初に「おお、プリズムジャンプ!」と驚かせて本作への注目を俄然高めてくれた第5話「龍星群」(なんせ龍が出る)、1期目ラストの「おいおい」というヒキ(大会結果発表前で終了)を見事に受けきったうえで2期の展開を提示しまくって期待をバキバキに煽ってくれた第14話、そして2期の宝石のような青春模様(特に恋愛描写が悶絶モノ、来栖ちゃんがメガネ相手になぜか密室に閉じ込められて「やだ、こっちのドキドキが気づかれちゃう。静まれ私の心臓、この音とまれ……!」くらいはやると思ったけどそんなことはなかった)と本当に大好きなエピソードが多く、2019年で一番感情が揺さぶられたアニメである「この音」からはベタだけどクライマックスのこれ。決して派手な話とか演出とかない作品だけど、真面目に愚直に丁寧にお話を紡いでいってここまで到達した。ただただ琴に打ち込んできた時瀬高等学校箏曲部の面々の姿に作品の佇まいがクロスオーバーして、何回観ても泣いてしまうし、今も入力しながら泣いてる。

□「ドメスティックな彼女」第11話「ホントにいいの?」

https://www.nicovideo.jp/watch/so34985097

全体的に自分にとってクリティカルな愉しさが詰まってた「ドメス」。その中でも自分がアニメで「こういうの観たら嬉しすぎて倒れる」みたいな描写の7割くらいを同時に満たしてくれた1話。満足度は「この音」25話レベル。

□「トライナイツ」第12話「弟と兄」

https://www.nicovideo.jp/watch/so35817355

「トライナイツ」とか「けだまのゴンじろー」みたいなハイアベレージな作品はいつも選考に迷うけど、やっぱり2019年の大きなトピックであるラグビーワールドカップ中に放送され、盛り上げに貢献してくれた(少なくとも自分は)というのは忘れられない。最終話は10月に入ってからの放送だったけど、それも日本代表が勝ち上がって決勝辺りまでいくと踏んでの放送スケジュールだったと考えると本当にすごい。あと全体的にとにかく面白かった。

□「ぬるぺた」第11話「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん!」

https://www.nicovideo.jp/watch/so36066185

今年のお盆くらいに、今のエンターテイメントはジャブの速さとそこそこの威力が重要みたいな話を聞いてなるほどなーと思ってたところで、これ。長大な物語とかにも全然耐えられるネタを、これだけ短く軽やかに扱うセンスに脱帽。2019年一番のロボットアニメだった。

□「BAKUMATSUクライシス」第10話「消滅! 巨城スサノオ!」

https://www.nicovideo.jp/watch/so35218741

痛快SF時代ものの傑作からは、一番度肝を抜かれたこの話。いろんな時代から呼ばれた敵の十二将(1期時点で4人しか倒してなかった)の内、残り4人は誰で、残り数話でどう倒すんだという期待を、敵の城に乗り込んですごい展開で一気に処理(まさか芦屋道満、世阿弥、平賀源内、葛飾北斎とは予想できなかった)。そして城が変形して巨神に! ああ楽しい……。以下のサイトのインタビューなどでその裏話など聞いているので、この傑作エンタメ作品を好きな人はぜひ。

□「みだらな青ちゃんは勉強ができない」第8話「木嶋くんは精力が足りない」

https://www.nicovideo.jp/watch/so35154730

「アサシンズ・プライド」最終話Cパートと双璧の見事なタイトル回収が絶品。ただ2019年のアニメ界の流行だった毒親要素もあるのでこちらに(あの父親本当にすごい)。あと「Robihachi」との精力うなぎコンボは笑った。

□「ラディアン」第17話「いま風の音を止めて」

https://www.nhk.or.jp/anime/radiant/

2019年の1位はどうせ圧倒的に「鬼滅の刃」19話になると思うので(自分も大好きですが)、同じくらい挿入歌がかかって燃えたこちらに最後の一票を。ネタバレするとアレなので、合計4クールある「ラディアン」で多くの人が挙げる傑作回くらいにしか紹介できないけど……ハーメリーヌ、すごくかっこいいキャラだった。

□次点:「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。」最終話→「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある。」

https://www.youtube.com/watch?v=Vcj6Ytid6SU

娘がかわいくて最高ーってのを延々とやってた話の最終回終わったあとに、いつものアミューズメント総合学院のCM「あなたが生まれなければ、この世に生まれなかったものがある。」が流れる美しさ(過去にもまほよめ→同CMがあったけど、陽の感情を揺さぶられたのでこちらに軍配)。こういうのがあるからテレビでのアニメ視聴はやめられない。

2019年6月30日日曜日

「響け!ユーフォニアム」電子配信記念企画第1弾!“クツリ”と喉を鳴らしまくったのは誰だ

アニメにもなった武田綾乃先生の小説「響け!ユーフォニアム」が、6月22日の最終楽章後編発売をもって(ひとまず)完結しました。
自分はアニメから入って、その後ありがたいことに以下のインタビューを担当することになったので原作読んでドハマリ。

https://natalie.mu/comic/pp/hibike_eupho

自分は人並み程度にはアニメを観ているけど、このくらい作品にハマるのってそんなにない……思い返すと2011年からのプリリズ、2006年からのギアスがあるので大体5年周期だから意外とあったけど、とにかく自分が高校時代に吹奏楽部で頑張ってたなと錯覚してしまうレベルで好きになってしまったのです。久美子、3年間本当にお疲れ! お前はよく頑張った!

https://tkj.jp/info/euphonium/

そんな「ユーフォ」の電子配信が、6月28日に始まりました。
これまでなかなか電子配信をしなかった宝島社にとって、これで配信は2作目(この辺の話は長くなるので割愛。確かねとらぼ辺りで関連記事があった気がする)。
おかげでようやく全巻持ち歩きして、飲み会で「ユーフォ」の話になったら即座に「原作ではここはこうでござったな!」とかタブレットを指さしながら言って、「またすぐマウント取る~」とか言われがちになるのです。

そして電子版のもうひとつのいい点としてKENSAKUならぬ検索機能がありますよね。
というわけでこれを使った企画をいくつかやって、念願の電子配信を祝います。

で、「響け!ユーフォニアム」の好きな部分ってファンそれぞれにあると思うし、自分も魂の継承ものとして、「キャプテン」以来好きな部活代替わりものとして、あと天才と凡人の対比とか謎に女体を描写しまくる点(1巻冒頭からして久美子の貧相な体コンプレックスの話だからもう仕方ない)とかいろいろと好きなポイントがあります。
そのひとつが「クツリ」。作中ではおもに陽の感情のときに「クツリと喉を鳴らす」と表現されます(ちなみに笑うときは「クツクツ」)。
自分が愛してやまないマンガ「エアマスター」で「心が折れる音を聞いた」みたいなモノローグがあって「そんなん聞いたことねー」と思ってたのと同じくらい、自分は自分の喉が「クツリ」と鳴った記憶がないですが、それはそれとしてとても雅な表現ですね。京都だけに。
緑も「わーい、緑『クツリ』だーいすき」と言っています。

ただ最終楽章前編、後編を読み進めながら自分は「あれ? 今回はクツリがないぞ」と不安になったのです(確か1回だった)。
そこで電子版を検索して「クツリ」の数をカウントしたところ、とても興味深い結果となりました。

▲こんな風に楽しく検索できるぞ!(ファミ通風)



もう、断トツでクツリ回数が多いのがあすか。
大体彼女がクツリしているんだから、登場しない立華高校編はもちろんゼロ。その一方で久々に本格的に登場するぜ(おもにレズ度の増した香織との絡みで)となった短編集「ホントの話」では3回もクツリするのです。
とてもわかりやすいですね、もう田中あすかはクツリクイーンと言っても過言ではありません。

そのあすかの卒業後、北宇治高校吹奏楽部をクツリと支えてきたのが久石・夏紀との絡みをアニメでもっと見せろ・奏さん。
彼女は中盤からの登場(原作小説だと5冊分だけ!)なのに、3回もクツリしています。
メインがのぞみぞれの波乱の第二楽章後編、りりりんとスイーツ作るだけのホントの話、全然笑えない状況になる決意の最終楽章後編でゼロなのは仕方ない。

▲これ、今振り返ると3年編関西大会後の撮影時のイメージなのかなと。クツリしてそう。

というわけで何を言いたいかと言うと、そこそこ以上の実力があって高校に入ってからは楽しく部活していたのに、実力上位のいけ好かない女が転校してきたおかげでついに一敗地に塗れ、大好きな久美子もいなくなり、それでもなお悔しさを胸に未踏の地・全国大会を(どういう立場かは知らないけど)目指す奏と愉快な低音パート(求とか後輩育てられんだろう)の物語を観たいので、頼むから彼女がクツリと喉を鳴らしまくるであろう奏3年編を出してください!!!

次回は府大会→関西大会→全国大会と金、銀、銅、ダメ金のシステムの説明がどのように変遷してきたかか、麗奈が黒髪をなでつけた回数をカウントしてみたいです。
「ユーフォ」最高!

2019年2月22日金曜日

ユー・ハブ・コントロール アイ・ハブ・コントロール

会社の昼休み中に書いているのでサクッと。今年のJ1リーグの予想です。

まずは2018年シーズンの振り返りから。以下が予想。

01.鹿島アントラーズ
02.川崎フロンターレ
03.セレッソ大阪
04.浦和レッズ
05.柏レイソル
06.ジュビロ磐田
07.ベガルタ仙台
08.ヴィッセル神戸
09.FC東京
10.サガン鳥栖
11.横浜F・マリノス
12.湘南ベルマーレ
13.サンフレッチェ広島
14.ガンバ大阪
15.清水エスパルス
16.名古屋グランパス
17.北海道コンサドーレ札幌
18.V・ファーレン長崎

実際の順位とのズレは4.56。これをいつものJ3+(https://llabtooflatot.blog.fc2.com/)の順位予想バトルに当てはめると、参加者590名中180位くらい。レイソルとコンサとか、当てられるか!

それで2019年シーズンの予想です。夏の移籍も考えたらこんな感じかなと。

01.川崎フロンターレ
02.浦和レッズ
03.名古屋グランパス
04.ガンバ大阪
05.ヴィッセル神戸
06.鹿島アントラーズ
07.清水エスパルス
08.FC東京
09.ベガルタ仙台
10.コンサドーレ札幌
11.セレッソ大阪
12.サンフレッチェ広島
13.横浜F・マリノス
14.サガン鳥栖
15.湘南ベルマーレ
16.ジュビロ磐田
17.松本山雅FC
18.大分トリニータ

注目選手は名古屋の米本とセレッソの柿谷、あとJ2だと伊野波! 我らがベガルタは、何でもいいから残留してほしい。今年もJリーグを楽しみましょう!